---どうして羽毛ふとんの価格ってこんなに差があるのー!?---
ご存じのように羽毛ふとんは軽くて暖かく、肌にフィットしてしかもお手入れが 楽です。
しかし、その価格は1万円台から180万円まで大きな差があります。
どうしてなのでしょう?
[理由1]
ダウンの質・量で違う
最近はダウン90%以上の羽毛ふとんが主流ですが、同じ混合率でもダウンの品質 によっても価格が違います。
グース(がちょう)からとれる羽毛と、ダック(あひる)からとれる羽毛ではグース の方がダウンボールが大きく価格が高いのです。
[理由2]
羽毛の産地や採取方法で違う
主な羽毛の産地はハンガリー・ポーランド・ドイツ・中国・台湾・カナダなどです。
東ヨーロッパ(ハンガリー・ポーランド)産のグースやダックは体が大きいので1つ 1つのダウンボールも大きく、上質で価格が高いです。
一般的に寒冷地で育った羽毛ほど良質です。
羽毛はほとんど機械で採取されますが、手摘み(ハンドピック)は手間がかかる分、ダウンを傷つけず品質も一定になるので価格も高くなります。
ちなみに世界一高いアイダーダウンはアイダーが保護鳥であるため直接鳥から は採取できず、巣の中の羽毛を集めるため膨大な人件費がかかり、1枚180万円と いうとんでもない価格になってしまいます。
その巣は崖の中腹にあることが多いようです。
[理由3]
羽毛の洗い方で違う
採取した羽毛には、水鳥の血や肉、汚れがついているのでふとんに入れる前によく洗わなくてはなりません。
安い羽毛ふとんの中には、この洗浄が不十分で悪臭がする場合があります。
[理由4]
側生地の質で違う
羽毛ふとんの側生地は熱処理で目をつぶして羽毛が吹き出さない加工(ダウンプルーフ加工)された綿サテンが中心です。
高級品にはスーピマ綿・エジプト綿などの超長綿、絹、新合繊(超極細ポリエステル繊維)などが使われ、これらの高密度織物は肌ざわりがよく、しなやかですが、価格も高くなります。