Loading

よくあるご質問%E3%82%88%E3%81%8F%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%94%E8%B3%AA%E5%95%8F

時計が突然止まってしまった! 考えられる原因と対処法

ふだんお使いの時計が、ふと見た時に止まってしまっていた!という経験は、みなさまも一度はあるかと思います。

本項ではそんな時計が止まってしまった場合の原因と対処法をご紹介いたします。

原因①電池が切れている

「クォーツ時計」と呼ばれる、水晶振動子とIC回路を採用した方式の時計(アナログ式(針表示式)の場合)は「電池」と「ステップモーター」を動力源として動いています。
ボタン式電池の寿命はおよそ2年とされており、電池切れの場合は時計も動きません。

対処法:電池交換を行う

止まってしまった時計をそのまま当店にお持込みください。修理担当者が拝見し、電池交換をさせていただきます。なお、時計の中に寿命の切れた電池を入れたままにしておくと、液漏れを起こし、時計に悪影響をおよぼす可能性がございます。電池交換が必要になりました場合は、できるだけお早めにご依頼くださいませ。

 

原因②充電されていない

「ソーラー時計」は、光エネルギーを電気エネルギーに換えて動いています。当てている光が弱い場合や、時間が短いと、光エネルギーが十分に充電されず時計が止まってしまいます。

対処法:充電を行う

SEIKOサポートページを参考にご確認くださいませ。(https://www.seiko-watch.co.jp/support/function/solar01.php

また、ソーラー時計の場合、時計の運針の調子がおかしい時や、特定の場所でストップしている場合、それぞれに原因が考えられることがございます。SEIKOサポートページをご確認くださいませ。(https://www.seiko-watch.co.jp/support/function/solar02.php

 

原因③ぜんまいが巻かれていない

「機械式時計」については、

手巻き式の場合:手でリューズを回すことで、動力となるぜんまいが巻き上げられます。

自動巻きの場合:内部のローターが動いて、自動的に動力となるぜんまいを巻き上げる仕組みとなっています。

対処法:⑴の場合はリューズを回して、⑵の場合は腕に着用してぜんまいを巻き上げる

⑵については、腕に着けていれば自動でローターが作動する仕組みとなりますが、⑴の場合はこまめにリューズを回さなければ、自然に止まってしまいます。
もちろん⑵についても、長時間着用しない場合はローターが作動せず自然に止まってしまいますのでご注意ください。

 

原因④磁気の影響を受けている

普段お使いの携帯電話やスマートフォン、スピーカーやお手持ちのカバンについたマグネット製の金具からは「磁気」が発生しています。これらの磁気は、時計の精度を狂わす原因となり、その結果時計が止まってしまう場合があります。

なお磁気による影響の受け方は時計の種類によって異なりますので、お手持ちの時計の種類に合わせて下記対処法をご確認ください。

 

⑴アナログ式(針表示式)クオーツ時計の場合

原因①で触れたとおり、動力源を「電池」と「ステップモーター」としているアナログ式クオーツ時計は、モーター部に”磁石”が使用されているため、磁気の影響を受けて回転が狂い、時計の遅れや止まり・進みを引き起こすことがあります。

対処法:磁気から遠ざけ、もとの精度に戻してからあらためて正しい時刻にセットする

アナログ式クオーツ時計の場合は、よほど大きな磁気でなければこの対処法で問題ないかと思われます。ただし、時計に強い磁気が残っている場合は、脱磁作業をする必要がございます。この場合は当店にお持ちくださいませ。

 

⑵機械式時計の場合

アナログ式クオーツ時計ほど磁気の影響は顕著ではありませんが、ムーブメントの内部の部品が金属でできているため、一度強い磁気を受けると内部に残ってしまう「磁気帯び」が起こることがあります。この場合は磁気から遠ざけても内部に残っているため、放っておくと後々まで影響されてしまいます。

対処法:脱磁作業を行う

この場合は脱磁作業をする必要がございますので、当店にお持ちくださいませ。

 

⑶スプリングドライブの場合

スプリングドライブでは磁力で時計の精度をコントロールしているため、アナログ式クオーツ同様、磁気の影響を受けて時計の進み・止まり・遅れが発生する場合があります。

対処法:時計を磁気から遠ざける

こうすることで元の精度に戻りますが、時計に強い磁気が残っている場合は脱磁作業をする必要がございますのでその際は当店にお持ちくださいませ。

 

磁気から時計を守るためには、特に腕から外した際に「5cm以上離しておく」ことを心がけることが大切です。
携帯電話やスマートフォン・パソコン、テレビやオーディオ機器など、ふだんお使いのものにお気をつけていただくことで、時計の精度と寿命を保つことができます。

 

原因⑤時計を動かす部品に問題が発生している

時計の細かい部品には、あらかじめ専用の油が塗布されています。これは、部品同士がかみあわないよう、摩擦を減らすための潤滑油の意味合いがあります。ただし、この油も時計を着用される時間が長くなるにつれ酸化してしまいます。油が不足した場合に発生する部品同士の摩擦により出てしまう些細なかすは、時計部品に大きな負担をかけてしまうこととなり、結果として部品の摩耗や破損等が発生、時計が止まってしまうことがあります。

また、防水性が低い時計が水に濡れてしまった場合も、機能面に問題が生じる危険性があります。

 

この場合は対処法として、「オーバーホール」と呼ばれる定期点検作業が必要となります。

オーバーホールは時計を点検・分解し、パーツの洗浄や新しい油の再注油、機能・精度のチェックを対象としています。

時計は日常的に着用する/しないということだけでなく、本体が動き続けていればその寿命は縮んでいくものです。このため、メーカーが推奨している時期をご確認いただき、普段時計に不具合がない時も、定期的に実施していただくことが時計を長くご使用いただくために大事な手段といえます。

※期間と金額につきましては、製品のムーブメントやブランドによって変わってまいります。
ご希望の際はお見積もりをお出ししておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

時計は精密機器ですので、些細なことで不具合が起きてしまう場合がございます。
お困りのことがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。